留学って?

息子の留学。どういう準備が必要なんだ?何から始めれば?

派遣前、派遣後。

こういう交換留学派遣団体のいいところは、

派遣時というよりは

「派遣前」と「派遣後」だと思います。

 

まず派遣前に数回留学前の生徒たちを集め

注意事項の徹底と「先輩たちからのアドバイ」が

あるようです。

この「先輩たちからのアドバイス」は

わたくしたちに披露した体験談と全く質が違うようです。

まあ、当然といえば当然なのですが、

オフィシャルな場での話(私たちの前)と

そうでない場(派遣前のオリエン)では

話す相手も違いますし、状況も明らかに違います。

 

実際に体験したこと細やかなアドバイスが聞けるようです。

 

そして、今度は自分が留学を体験し、次の後輩たちに

その体験を生かしたアドバイスをしていく。

 

こういう伝統が脈々と続いていくんですね。

 

また「留学後」にも帰ってきた生徒たちを集め

「社会復帰」(ちゃんとした日本の生徒に戻ること)できるように、

これもこまめな指導をしているようです。

そして、その後の進学相談ものってくれるようです。

「AO入試はどうだ」とか、

「どこの大学なら語学を生かせる」など、

これもスタッフの方や実際体験した先輩たちの話や、

それこそ横のつながりで、同時期に行った留学生たちの生の声を

聞いたりできるようです。

 

こういう集まりが長く続き

人脈ができていくんです。

この年代で、学校の枠を超えた人たちと交流できるのも

派遣団体から留学できるメリットだと思います。

体験談。

AFSの説明会ですが、

事務的な話の後、実際に交換留学を体験した方、

ようするに先輩留学生たちの体験談を聞けました。

少し間が空いてしまったので、うる覚えですが

話してくれたのは3名。

アメリカに行った方。

南米に行った方。

ヨーロッパに行った方。

だったと思います。

それぞれ現地でのいろいろな体験談を話してくれました。

南米に行った方はとにかく生活が想像ができない場所ということで

南米を選びましたと。実際ホストファミリーでの生活も

周りに何もなく、隣の家すら車で何分という世界。あるのは自家の牧場だけ。

ただ、何もない分いつも家族一緒でしたと。すごく家族を大事にする国だ

と思いましたと言っていました。

 

ヨーロッパに行った方はその国の言語が全く分からず最初大変苦労したと。

英語も自分自身すごく話せるわけではないので、コミュニケーションを

うまく取れずにいろいろ行き違いが起こったと。ただ、ホストファミリーが

我慢強く接してくれたので、少しずつ現地の言葉ができるようになったそうです。

今は大学に入って、またその国へ留学する予定ですと言っていました。

 

みなさんいった場所は色々ですが、共通しているのは

日本に帰ってきてから、日本の良さがしみじみ分かったそうです。

そして日本が大好きになりましたと。

あと、親や家族への感謝の言葉を言っていました。留学して、一人になって

親や兄弟のありがたさに気付いたのか、ホストファミリーを見て

家族っていいなあと思い返したのかはわかりませんが、

とにかく自分の家族を大切にしたいと言っていたことが

私には印象的でした。

ホストファミリー事情。

交換留学ですが、

やはり留学にもメインの時期があって、

それは8-9月の渡航です。

その次は1月。

他国(欧米や南米など)では9月はじまりの国が多く、

準備期間を含めて8-9月に移動して、帰国が翌年の6-7月というコースが

もっともポピュラーです。

その次はオセアニア地区を対象とした、1月スタートで11月帰国のコース。

暦で考えるとその年に留学してその年中に帰ってくるんですが、

4月を超えてしまいますので、学年としては

1学年進んでしまいますね。

 

AFSなどの交換留学派遣団体はこのスケジュールに基づいて、

説明会、選定テスト、オリエンテーションを組んでやっています。

 

さてさて、AFSの説明会の話に戻りますが、

留学先の国で一部、ニュージーランドなんですが、

現在派遣を見送っているという話がありました。

 

治安的な話ではなく、ホストファミリーを確保するのが

非常に難しい状況にあるそうです。

現在世界中でオセアニア地区とりわけニュージーランドの留学ニーズが

高まっていて、各国でホストファミリーの取り合いなっているようです。

 

交換留学ですが、

お願いしているホストファミリーは交換留学の趣旨に賛同し、

無償で部屋と食事を提供してくれる家族なんです。

ようはボランティアです。

 

対して私費留学でお願いするホストファミリーは

月額もしくは週額いくらかをお支払いしる契約をします。

部屋代、食事代を払う、当たりまえの話ですよね。

 

この違いで、

ホストファミリーの確保が難しくなってきているみたいです。

 

ボランティアでホストファミリーを引き受けてくれる

家庭なんですから、ある程度は裕福な家庭なのでしょう。

それか強く趣旨に賛同されている家庭なのでしょう。こういう家庭を

「気が合わない」

「あまり面倒を見てくれない」

などといったこちら側での理由で簡単に変更することはできないです。

交換留学先のホストファミリーは基本変更できない

思っていたほうが良いようです。

 

逆に私費留学のホストファミリーのほうが契約があるので

変更しやすい気がしますが、すみませんそこまではまだ情報不足で

わかりません。

ただ、「ホームステイ先変更費用」という項目がある

エージェンシーなどもあるのでできなくはないのでしょう。

 

 

交換留学の趣旨。

交換留学生を送り出している

「AFS」ですが、ある期間定期的に説明会を

開催しています。

 

その説明会に私も参加してきました。

 

平日の夜ということもあり、少々早めに会社を出発し、

説明会場に行きました。

 

まず受付で名前を確認され、(事前予約をしていました。)

資料を受け取り、空いているところに着席という流れです。

その時は50名ぐらいの方が参加されていたでしょうか。

私のように親だけの参加者もいましたが、

本人プラス親という組み合わせもかなりいました。

本人だけという人もいたかなー?

少数ですがいたかもしれません。(不確かですみません)

 

最初に事務的な話。

この団体の設立経緯。

どういう国への交換留学があるか。

いつ行くのか。

どういう子が行けるのか。

費用について。

選考試験について。ん?ん?

 

そう!!

交換留学には選考試験があるんです!!

 

これが私費留学との大きな違いの一つです。

「選考試験」!!

 

私費留学は言い方が悪いですが、

お金を出せばだれでも行ける留学です。

 

しかし交換留学は

費用の大部分を団体が負担する分、

団体が行ってほしい子を選ぶんです。

 

試験については後日

書きたいと思います。

 

事務的な話の最後に

留学期間についての話がありました。

 

短いところで6か月。

長くても1年間。

気に入ってからと言って延長はできません。

つらいからと言って早く帰ってこれません。

これが交換留学です。

 

あと、趣旨の説明もありました。

交換留学は語学の習得が目的ではなく

文化の交流が主とした目的だそうです。

 

とにかく、留学先の学校で、ホームステイ先で

「日本の文化を伝えてきてほしい。」

これが全てです。

 

結果として語学を習得できるかもしれませんが、

それは正直おまけみたいなもので、団体における留学の趣旨は

「文化交流」です。

そのため、逆にこの団体を通じて多くの国からの留学生も受け入れています。

このホストファミリーも何気に不足しているようで

募集されていました。

 

今、日本文化は世界中に注目を浴びていることもあって、

留学先として人気国のようです。

 

別の留学方法。

ここまでの内容のほとんどは

「私費留学」

についてでした。

 

私たちは「どの場所」に行かせるかということばかりを

考えて行動していたのですが、

ここで妻のほうから

妻 「AFSって知ってる?」

私 「AFS?何それ?」

妻  「交換留学をあっせんしている団体。」

私 「交換留学って国や自治体や学校がやってるんやないの?」

妻 「そんなことないみたい。非営利団体だけどいろいろな団体で

   手配をしているみたい。」

 

私の中で「交換留学」というのは非常に公的なもので、

国や自治体が取りまとめて行っているか、もしくは自分が通っている学校の

姉妹校とのやり取りしかないと思っていました。

 

ところが、ググってみると意外や意外、

私費留学ほどではありませんが

それなりの数の団体が出てきます。

 

「AFS」というのは交換留学派遣団体のなかでも大きい団体に属します。

 

何を基準に「大きい」と私が言っているのかというと、

派遣国の数と派遣留学生の数です。

 

新たな展開です。

私費留学ではない別の留学の方法が、

実は非常に身近にあったということです。

あの質問。

書き忘れていましたが、

「カナダ」に詳しいエージェンシーですから、

当然あの質問をしてみました。

 

ノバスコシア州はどうですか?」

 

担当「ほんと田舎です。しかし環境はすごくいいですよ。」

私 「留学生はどうですか?」

担当「最近は学費が安いといういこともあって、増えてはいます。

   しかし他の地区に比べると少ないですよ。当然日本人もですが。」

私 「他でこの場所に留学している日本人の生徒が、あまりにも何もない

   ところなので悲鳴をあげていると聞いたのですが。」

担当「そうなんですか?わたしのところでも何人か手配しまして、

   現在留学中ですが、そんなことは聞いていないですよ。」

 

やはり、場所うんぬんより本人の自覚で留学が、「うまくいくいかない」が

変わってくるんですね。

 

でも、この州ははっきり二つに分かれますね。

結論としては

「行ってみないとわからない。」

ですね。実際どこの場所でもそうなんでしょうが、

この州に関してはそれがあまりにも「強い」

気がします。

リスクの回避。

この「カナダ特化型エージェンシー」はバンクーバーだけですが

駐在員を置いています。

現地と日本、両側からのサポートをしていて

それでいて大手の半分ぐらいのサポート費用ですみます。

 

実際現地でどのような状況時に

サポートが必要なのか?

 

こればかりは自分が留学してみないとわかりませんね。

そのうえ留学生の生活している場所や本人の性格なんかにも

左右されてしまうので、一概には言えません。

 

こればかりは実際に何かが起きて

サポートを受けてみないとわかりません。

 

大手のサポート(高い費用のサポート)=いいサポート

とは限らないということ。

 

私は昔海外旅行時に体調を崩し休日でも営業している病院を

紹介してもらおうとその時加入していた大手損保会社の現地デスクに

電話をしたのですが、まったく通じませんでした。(呼び出してはいるのですが

だれもでませんでした)困り果てているときに知り合いが、何とか現地の人に

病院を聞き出してくれたので事なきを得た経験があります。

それ以来は私はその会社の保険には近寄りません。

 

大手だから安心か?

いやいや、そんなことはないです。

小さい会社は心配か?

これはちょっとわかりません。その会社によるというところですかね。

 

このエージェンシーでもう1つ私が感心したのは、

留学費用(授業料とホームステイ費用)を直接留学先の教育委員会

払い込ませてるところです。

当然やり方は教えてくれますが、振り込みは生徒の親がやります。

 

通常ですと留学費用、サポート費用、手数料などの総額をエージェンシーに

払い込みます。そして、エージェンシーから教育委員会に払い込むようです。

 

さてさて、ここで問題が。

私たちが総額(おそらく数百万円)をエージェンシーに振り込みました。

その後エージェンシーが教育委員会に振り込むわけですが、その前に

そのエージェンシーが倒産してしまいました。さて、その場合私たちが

振り込んだお金はどうなりますか?

そうです、帰ってきません。帰ってこないということは留学に行けない

ということです。

こういうことはそうあるわけではないのですが、過去にやはりあったそうです。

 

そのリスクを回避するために私たちが直接留学先の教育委員会

振り込むのです。(サポート費用は教育委員会には関係ないので、

こちらはエージェンシーに振り込みますが。)そうすれば、エージェンシーが

どうなろうと、留学はできます。

 

このようにリスク回避を考えているエージェンシーは規模の大きさに関係なく

信頼に値するような気がします。